父と電話




さっき母に電話したら、お昼寝中、と父が言う。

別に用はないの、またかけるから。
お父さんは元気?血圧上がったんだって?

すぐ切ろうとする父に話題を振る。

薬を増やしたから下がったよ。







いかりんの上級に行く前に
母との電話で

私はお母さんをいつも
悲しませたくなかった
心配かけたくなかった
嫌われたくなかった
でも弟の方を可愛がっていて寂しかった

と、勢いで告白した。

愛ちゃんに背中押されて、やっと。


あれから電話してなくて。


なんでも話し合う両親。

私のことをどう母が言ったかわかんないけど。





「お母さんから少し聞いたけど、まあ、人生程々にね、まきちゃん」

と、父に心配された。

いつもなら、うん、わかってるよ、と、
心配性の父を心配して、安心させるようなことを必ず言う。

でもさっきはなんか、イラッとして。

「程々にね、って、それじゃあ今までと同じだから、トコトンやるよ、私は!」

と、シャレのつもりで言った。
そんなこと、言う選択肢が
今まで自分になかったのにもびっくり、しながら。

父もいつもと違う切り返しに

「そんなこと言わないで…まあ、まきちゃんの自由だけど…」と言う。

またイラッとして私は
「そうでしょ!頑張るよ!やるよ!」

すると
「頑張らないでよ…」と父。

「指示しないでよー、自由でしょ」と、負けない私。
「自由だけど…まあ、程々に…」弱々しくも、自分の思い通りにさせたい父。

私は意地になり、
「いや!やるよ、トコトン!」

「そうやってその怪しいのにハマっていくんだよ…ゴニョゴニョ」






父は昔からとてもとても心配性。
面倒だから、
私はいつも心配させないように言ってきた。
心配するようなことは報告しない。
だから、私は父を心配させない人。
肩の力抜いて人生歩んでる娘です、みたいな。




私、父には、イイ感じに人生歩んでますの娘を見せるのに、
少しいつもよりテンション上げて、話す。
そのせいか、父は、まきとはいちばん気が合う、と言う。
私が合わせてるからだよー!と、いつも思っていた。
いつも気を使って話していた。



でも母にはそれがバレていた。
ひー。バレてた!





まだまだ本音を言うのは難しいなぁ

自分の本音が見えないんだもん。

父にイラッとして反抗。

本音は何?

信頼されてないのが嫌、とか?
子供扱いが嫌?
親離れしてない自分が嫌?嫌だ。